2009年7月8日水曜日

7/4~5

7月に入ってもなお、梅雨空の続く毎日ですが、私たちが干溝にお邪魔している週末は、いつもお天気に恵まれます。大地の芸術祭だけあって、空も私たちを応援してくれているのでしょうか。今週は3日(金)から稲垣先生、難波さん、ゆうたくんが干溝入りし、吉成さん、照井さん、梅垣さん、岡崎君、山室さん、大西の学生チームは4日(土)に到着しました。今回の活動のメインは、なんと言っても子どもたちのスケッチした秘密基地を干溝のみなさんと稲垣研究室が共同で作るということでした。

7/4
先週同様、池袋発の高速バスなどを利用し、14時過ぎにバス停山崎に到着しました。隆司さんがバス停にいらっしゃり、中里鉄筋さんへ連れていってくださいました。こちらでは、洞窟秘密基地のドーム型の骨組を作っていただき、その大きさに美しさに技術の凄さに…とにかく感動してしまいました。ありがとうございました。



その大きな骨組を、区長さんのトラックの荷台に積んで薬師様へ。薬師様にはすでに、その骨組に土壁を塗るための土が準備されていて、またまた感動でした。



そのままグループに分かれて今日の作業開始です。岡崎くんは区長さんと、山へ竹刈に行きました。吉成さんと山室さんは、干溝テレビで流すCMの素材集めに行きました。先週に引き続き、干溝の会社の取材ということで、樋口水道さん、大村建設の会長さん、長秀鉄鋼さんにお話しを伺いました。みなさん、ご協力ありがとうございました。長秀鉄鋼さんは、来週までにCMの曲を作ってくださるということなので、楽しみにしています。照井さん、梅垣さん、大西はというと、博物館でパソコンを駆使し、先週お配りして記入していただいた、のぼり旗プロジェクトのアンケートのデータを入力したり、長々とお借りしてしまっているアルバムのスキャンをしていました。いくつかのお宅のアルバムのスキャンが完了したので、ご返却させていただきました。貴重なお写真をありがとうございました。まだご返却できていない皆様、申し訳ありません。もうしばらくの間、お借りしたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。19時半からは、集落センターにて干溝プロジェクトの進行状況の説明会と、懇親会を開いていただきました。みなさん大勢お集りいただいて、ありがとうございました。



稲垣先生が写真を交えて説明してくださった干溝プロジェクトですが、博物館エリアと薬師様エリアでの展示を行うことになりました。

博物館エリアでは、1階でこどもたちと作ったテレビ番組の放映と、こどもたちの考えたコンビニの設置をします。現代のこどもたちを表現した空間になる予定です。2階では、みなさんにお借りしている子供の頃の写真や遊び道具の展示をします。現在大人であるみなさんの子供時代を表現する空間になります。

薬師様エリアでは、実物大秘密基地と、86本の家族のぼりの展示をします。こちらのプロジェクトは、干溝のみなさんにたくさんご協力をいただいて制作しています。さらには、干溝全体を使ったスタンプラリーも考えています。わかりにくい点などありましたら、なんでも聞いてください。

懇親会終了後、ほたる鑑賞ツアーを開いていただき、あじさいロードの辺りを散策しました。ほたるがふわふわと光りながら浮かんでいる姿は、何度見ても感動的です。貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございます。博物館に帰ったのは22時半頃と遅い時間であったにもかかわらず、興奮冷めやらぬ私たちは、外で大声で話し続けてしまい、近隣の皆様にご迷惑をかけてしまいました。申し訳ありませんでした。以後、このようなことのないよう注意して活動させていただきます。照井さん、吉成さんが遅くまでデータ入力とスキャンを続けつつ…夜が更けていきました。

7/5
いよいよ9時から薬師様で実物大秘密基地の制作です。お天気に恵まれ快晴でした。



土壁用の土をこねる班



レインボードームの骨組をパイプを組んで作る班



竹を割る班



洞窟秘密基地の骨組に竹を編み込む班

の4班に分かれて作業をしました。干溝のみなさんの技術、力は素晴らしく、12時頃までの作業でしたが、すごく進みました。途中、冷たい飲み物の差し入れも頂き、ありがとうございました。そしてお疲れ様でした。腕に残る日焼けの跡も、この日の活動の成果だと誇らしく感じています。来週以降、レインボードームの色塗りや、洞窟秘密基地の土壁塗り、そして木の上の秘密基地の制作を引き続き行うので、みんなで頑張りましょう。干溝のみなさん、来週以降もご協力よろしくお願いします。

薬師様での作業を終えて博物館に帰ると、こどもたちが遊びに来てくれました。みんなでスイカを食べました。この日のお昼ご飯は、Uモールで買った焼きそばでした。午後は、照井さんと吉成さんがお寿司屋さんで取材をさせていただきました。ありがとうございました。先生は上原さいじきさんへのぼり旗のデータ持って行きました。のぼり旗の制作、よろしくお願いいたします。バス帰宅組(照井さん、吉成さん、梅垣さん)は14時半頃に干溝を出発し、池袋へと帰りました。

残ったメンバーは…

岡崎くんは隆司さんのところでお手伝いをしました。山室さんと大西は、難波さんと一緒にスタンプラリーで使うスタンプ箱を組立ました。それから、みなさんの子供の頃の写真を実際に博物館の2階に貼ってみました。とても雰囲気があって、素敵な作品になりそうな予感がしました。



途中、岡崎くん、山室さん、大西はミオンに行かせていただき、2日分の汗をさっぱり流しました。写真を一通り貼り終えたところで、今週の作業を終了しました。干溝を出発したのは19時前と少し遅くなりました。昼のお天気が嘘のような大雨が降りましたが、途中で回復し、22時半前に無事柏に到着しました。

今回の活動では、今まで以上に干溝のみなさんの力を貸していただき、本当に感謝しています。26日のオープニングまで、週末は残すところ3回です。良い作品ができるよう、精一杯頑張ります。干溝のみなさん、来週もよろしくお願いいたします。越後妻有アートトリエンナーレ2009がテレビ番組で取り上げられるなど、いよいよ本格的に盛り上がってきました。干溝プロジェクトも盛り上がっていきましょう!

2009年7月7日火曜日

記事の紹介

こへび隊のブログに、清水翔子さんの書いた「法政大学国際文化学部稲垣研究室  干溝博物館の子どもたち」というトピックが掲載されています。

http://www.echigo-tsumari.jp/tsumaridayori/2009/07/post-76.html

干溝博物館プレ展示 開催のお知らせ


いつもお世話になっている干溝集落のみなさん。私たち稲垣研究室は、明日から約1週間、大学で「干溝博物館プレ展示」という展覧会を開催いたします。

展覧会「プレ展示」では、これまでの制作の経緯や、出品する作品の一部を紹介するものであり、法政大学の学生や先生方に私たちの出品する作品や芸術祭のことを知っていただくことを主旨としたものです。今まで子どもたちとのワークショップで共に作り上げてきたテレビ番組やCMをスクリーンで上映したり、これまでの活動の記録写真のスライドショーを流したり。また、子どものアイデアから生まれたコンビニ商品も数点紹介して、少しでも多くの人達に、干溝のことや芸術祭のことを知っていただけたらと考えています。

大地の芸術祭まであとわずか。まずはこの大学での展覧会「プレ展示」を成功させ、その勢いのまま本番も成功できるように、みんなで力を合わせて頑張りましょう。